出来上がり!
まずは出来上がりから。Project Sienaのβ3を使って作りました。Dominoサーバーからのデータを取得し、スライダーに表示する簡単な物ですが、ノンプログラミングで開発出来ます。本当に簡単なんです。わかってしまえばほんの数分で作れます。作ってみたくありませんか?(ちなみに私はWindows8タブレットを持っていませんので、マウスでスクロールバーをスライドしていますが、タブレット端末なら画像の部分をスワイプ出来るはずです。)
Project Siena(シエナ)とは
Project SienaはMicrosoftが開発しているノンプログラミング開発ツールです。現在、β3がWindowsストアで提供されており、データソースを設定し、コンポーネントを配置していくだけでModernアプリを簡単に作成すること出来ます。作成したアプリは、Windowsストアにも公開出来るようにデプロイできます。データソースにはExcelやSharePointのデータも使えるのですが、Notes/Dominoユーザーが注目すべきなのは何と言ってもRESTでしょう。RESTサービスは、Domino8.5.3 UpgradePack1とDomino9以降で使えるHTTP通信を使ったデータ交換サービスです。今回はこのRESTをデータソースとして、ノーツアプリケーションに保存されたデータを表示するModernアプリケーションをノンプログラミングで作ります。
食材
Project Siena with Domino RESTのアプリを作るには下の材料が必要です。
- Windows8
- Project Siena
- Dominoサーバー(8.5.3+UpgradePack1 or 9.0)
- データを取得するNotesアプリケーション
今回はデータを取得するNotesアプリケーションとして下記のようなフォームとビューを持つものを使用しています。添付ファイル欄には画像ファイルが張り付いており、そのファイル名を取得する計算結果フィールドを配置しています。ビューにはREST APIを使って参照したいフィールドを配置しておきます。
下ごしらえ
まずは、RESTを使ってアプリケーションのデータ参照が出来るようにDominoサーバーとアプリケーションを設定しましょう。下記のURLを参照すれば設定が出来るかと思います。一つ注意していただきたいのはDomino8.5.3では公開アドレス帳の設計にワナが仕掛けられているという点です。このワナさえ突破できれば意外とあっさり設定できます。 (ワナの対策は下記一つ目のリンクです。)
【DominoREST環境構築方法リンク】
■Lotus Domino 8.5.3 日本語環境で、Upgrade Pack 1 の Domino Data Service を使うときの設定 ■【年またぎ企画】Lotus Notes/Domino 8.5.3 UpgradePack1 新機能紹介 (2)REST API によるデータ読み書き ■AndroidアプリでREST経由でNotesデータにアクセスする (1/3) ■Notes/Domino でREST APIを使ってみよう-前半- |
設定が完了したらRESTを使ってビューにアクセスしてみましょう。成功していれば下記のような一覧が表示されます。
WindowsストアからProject Sienaをインストールする
次にWindowsストアからProject Sienaをインストールします。ストアで検索できない場合には、普通にGoogleで「Project Siena」と検索するとストアのURLが表示されます。
次回予告
次回はいよいよProject Sienaを使ってアプリを作っていきます。