Notes開発者のためのXPagesデザインレシピ

簡単でCoolなXPagesアプリケーションを作るための情報を発信していきます

ビュー

XPagesのビューコントロールにCSSを割り当てて、Coolにしよう!!

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XPages標準のビューコントロールはダサい???

XPageのデータソースにDominoビューを設定し、ビューコントロール(xp:viewPanel)でビューを作るとこんな感じになるかと思います。これではちょっとかっこ悪いですね。少なくとも幅は100%になって欲しいですし、標準では文字も小さい気がします。

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スタイルはどこに書く?

さて、スタイルはどこで設定すれば良いでしょう?XPagesではある程度の設定は「プロパティ-スタイル」や「プロパティ-すべてのプロパティ」を使って設定できるようになっています。

簡単に設定できて良いのですが、下記のようなデメリットがあります。

  • XPageのソースとして記述されるため、ソースとしてXPageを編集する際にメンテナンスしづらい
  • 設定したスタイルは、出力されるHTML内のstyleタグとして出力されるため、HTMLを見てデバッグする際、コード解析がしづらい
  • ビューごとに毎回設定する必要があり、複数のビューがあった場合に非効率であり、バグの発生を招きやすい

XPageのプロパティで設定すると出力されるHTMLはこんな感じ。ちょっと設定しただけでもこのくらいは出力されます。

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デザインはCSSファイルに記述しよう!

現在のWebアプリ開発はデザイン(CSS)と構造(HTMLやXPage)の分離が標準となっていますし、デバッグなど開発生産性の面からも合理的です。ですので、今回は外部ファイルとしてCSSファイルを作成します。まずはdesign.cssをテキストエディタで作成し、文字コードを指定するために、下記のコードを書きます。テキストエディタはメモ帳でもかまいませんが、Sublime Textなどを使うと開発効率が向上します。

/* 全体 */
@charset "UTF-8";

次にビューの幅を100%、背景を白、文字サイズを120%に設定するクラスを追加します。好みに応じていろいろ変更してみて下さい。

/* NOTES VIEW */
.notes_view			{width: 100%;
					background-color: #fff;
					font-size: 120%;
					}

CSSファイル(design.css)をXPagesに組み込む

それでは作成したdesign.cssをXPageに組み込んでみましょう。対象アプリケーション(データベース)をDominoDesignerで開き、「リソース-スタイルシート」を開きます。「スタイルシートのインポート」ボタンを押し、先ほど作成したdesign.cssをリソースとして読み込みます。

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念のため、文字セットはUnicode(UTF-8)に設定しておきます。(この設定はDominoDesignerでcssファイルを開くための文字コードなので、外部エディタで編集しインポートする分には設定しなくて良いように思います。)

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ビュー用のXPageを開き、リソースタブにある追加ボタンでスタイルシートを選択、先ほどインポートしたdesign.cssをリソースとして読み込みます。

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次に読み込んだスタイルシートのクラスを割り当てていきます。ビューコントロールの「すべてのプロパティ-viewStyleClass」にdesign.cssで追加したクラス名”notes_view”を設定し、保存を行います。(viewStyleClassはビュー全体に反映するクラスです。)

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幅が100%になり、文字サイズが大きくなりました。

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マウスオーバーで色を変えよう!

これではちょっと物足りないので、マウスオーバーで選択されている行の色を変えてみましょう。先ほどのdesign.cssファイル(XPagesにインポートする前のテキストファイル)を開き、”notes_view_hover”クラスを追加します。

.notes_view_hover:hover{
					background-color: #cf0;
					}			
【ちょっと解説】
“notes_view_hover”に分けずに、”notes_view”クラスの下に直接疑似クラスを追加すれば良いやんと思うかもしれませんが、そうするとビューヘッダーにもhover属性が反映されるので、クラスを分けます。

design.cssの保存が出来たら、「リソース-スタイルシート」を開き、「置換」ボタンで先ほど更新したdesign.cssをリソースとして読み込みます。

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先ほど追加したマウスオーバーのためのクラスを追加します。ビューコントロールの「すべてのプロパティ-rowClasses」に”notes_view_hover”を設定し、保存を行います。

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完成!!これで少しCoolになりました。

view2

あとはCSS次第で、Notes9っぽい色にも出来ます。

view2[5]

.notes_view_hover:hover{
					background-color: #4682B4; 
					color: #fff;
					}				
.notes_view_hover:hover a{
					color: #fff;
					}

次回予告

今回は番外編でデザインの話を書きましたが、次回は予告通りjQueryの話を書きます。

 

【参考リンク】
Sublime Text
http://www.sublimetext.com/